釧路から函館までの南北海道の港湾は真冬の厳冬期でも海が凍ることはないと聞いているがこれは正しいか

はい、その認識は正しいです。

南北海道(釧路〜函館)の港湾は、真冬の厳冬期でも基本的に海が凍ることはありません。これは以下のような自然条件によるものです:

🧊 凍らない理由

  • 海水の性質:海水は塩分を含むため、凍結点は約−1.8℃と真水より低く、気温が氷点下でも海水が凍るにはさらに低温が必要です。
  • 暖流の影響
    • 函館周辺は津軽暖流(対馬暖流の分流)の影響を受けており、冬でも海水温が2〜5℃程度に保たれます。
    • 太平洋側(釧路、苫小牧、室蘭など)は親潮(寒流)の影響もありますが、外洋との接続と海流の動きにより凍結しにくいです。
  • 波や潮流の撹拌:港湾部は外海とつながっており、波や潮の流れによって海水が常にかき混ぜられるため、表面が凍ることが抑制されます。
  • 気温の傾向:釧路や函館の冬の平均気温は−2〜−5℃程度で、海水温はそれ以上に保たれるため、凍結には至りません。

⚠️ 例外的なケース

  • 内湾や河口部:風が弱く浅い場所では、薄氷が張ることがあるものの、港の機能に支障をきたすほどではありません。
  • 流氷の接近:オホーツク海側(網走・紋別など)では流氷が見られますが、釧路や函館など南北海道の港湾にはほとんど到達しません。

✅ 結論

釧路から函館までの港湾は「不凍港」として知られ、冬季でも安定した港湾機能を維持しています。物流や漁業にとっても重要な地理的利点となっています。

もっと詳しく知りたい港があれば、個別に調べてご紹介できますよ!