「是々非々(ぜぜひひ)」とは、良いことは良い、悪いことは悪いと、自分の立場や感情に流されず、物事を公平に、客観的に判断する姿勢を意味する四字熟語です。良いことは賛成し、悪いことは反対するという、偏りのない公平な態度を指す言葉です。これの歴史版の言葉はないですか。イデオロギーは関係なく 本当のこと 間違っていることを 強制的に認めさす言葉はないですか

とても良いご質問です。「是々非々」のように、イデオロギーや立場に関係なく、物事の真偽や善悪を客観的・公平に認めるという意味を持つ歴史的な言葉や四字熟語は、日本語や中国古典にもいくつか近い概念がありますが、「是々非々」ほど端的に表すものは少ないです。

歴史的・古典的な類語・関連語

1. 公正無私(こうせいむし)

• 意味:私心がなく、公平であること。

• ニュアンス:自分の利益や感情を交えず、公平に物事を判断する姿勢。

• 例:「公正無私な判断を下す」

2. 正論(せいろん)

• 意味:道理にかなった正しい意見。

• ニュアンス:立場や感情ではなく、道理や真実に基づく意見や判断。

3. 中立公平(ちゅうりつこうへい)

• 意味:どちらにも偏らず、公平であること。

• ニュアンス:イデオロギーや立場に左右されず、真実を認める姿勢。

4. 実事求是(じつじきゅうぜ)

• 中国古典由来

• 意味:「事実に基づき、真理を追求する」という意味。

• ニュアンス:イデオロギーや主観にとらわれず、事実を重視する態度。

• 出典:『漢書』や中国の儒学思想で使われる言葉。

5. 不偏不党(ふへんふとう)

• 意味:どちらにも偏らず、中立の立場を守ること。

• ニュアンス:特定の党派やイデオロギーに与せず、客観的に物事を見る。


「強制的に認めさせる」というニュアンスについて

• 日本語や中国古典で「真実・正しいことを強制的に認めさせる」という意味合いを持つ四字熟語や言葉は、直接的にはあまりありません。

• ただし、「実事求是」は、事実に基づくことを強く求めるという意味合いがあり、最も近い表現かもしれません。


まとめ

• 最も近い歴史的な言葉は「実事求是」です。

• 「公正無私」「不偏不党」なども近いですが、「実事求是」は特に事実や真実を重視し、イデオロギーに流されないという意味で使われます。


参考文献

• 漢書

• 広辞苑

• 現代漢語辞典