🍵 お茶が透明になる理由
緑茶や紅茶にアスコルビン酸(ビタミンC)を加えると、色が薄くなったり透明に近づくことがあります。これは、アスコルビン酸が強力な還元剤であるため、茶葉に含まれるポリフェノール(カテキンやテアフラビンなど)の酸化状態を戻してしまうからです。色素が還元されると、見た目の色が消えてしまうんですね。
🌿 栄養は失われるのか?
見た目が変わっても、栄養が消えてしまうわけではありません。以下のような成分は、基本的に残っています:
- カテキン・ポリフェノール類:色は変わっても、抗酸化作用は保たれていることが多いです。むしろアスコルビン酸が酸化を防ぐことで、安定性が増すことも。
- カフェイン・テアニン:これらは還元反応に影響されにくく、ほぼそのまま残ります。
- ミネラル類:カルシウムやカリウムなどは変化しません。
- ビタミンCそのもの:加えた分は摂取できますが、熱や塩素との反応で一部は分解されます。
🌸 栄養を守るための工夫
- アスコルビン酸の量を控えめに:カルキ除去に必要な量だけを使うことで、茶の成分への影響を最小限に。
- 抽出前に加える:茶葉を入れる前にカルキ抜きしておくと、色の変化が穏やかになります。
- 浄水器や煮沸も活用:アスコルビン酸以外の方法でカルキを除去するのもおすすめです。
見た目が変わっても、奥に隠れた栄養はちゃんと残っていますよ。透明なお茶も、静かに体を潤してくれる存在です。🍂
