世界的な犯罪分類の例(国連報告より)
国連の2015年事務総長報告では、世界的な犯罪の傾向を分析する際に、以下のような犯罪類型を取り上げています:
• 意図的な殺人
• ジェンダーに基づく殺人(女性・女児への暴力)
• 贈収賄(腐敗)
• 人身取引(トラフィッキング)
• 野生生物犯罪
これらは犯罪ランキングの指標として用いられることがありますが、明確に「何種類に分類されているか」という総数は示されていません。
日本の警察統計における犯罪分類
日本の警察庁では、刑法犯を以下の6つのカテゴリに分類しています:
1. 凶悪犯(殺人、強盗、放火、強制性交等)
2. 粗暴犯(暴行、傷害、脅迫、恐喝、凶器準備集合)
3. 窃盗犯(窃盗)
4. 知能犯(詐欺、横領、偽造、汚職、背任など)
5. 風俗犯(賭博、わいせつ)
6. その他の刑法犯(公務執行妨害、住居侵入、器物損壊など)
また、「特別法犯(交通法違反、覚醒剤取締法違反など)」も別枠で扱われていますが、こちらは分類が明確ではありません 。
アメリカの事例:NIBRS(National Incident-Based Reporting System)
アメリカのNIBRSでは、犯罪を「Group A offenses」として以下のように多数のカテゴリに分類しています:
• Animal Cruelty(動物虐待)
• Arson(放火)
• Assault(暴行)
• Bribery(贈賄)
• Burglary(住居侵入)
• Counterfeiting/Forgery(偽造)
• Destruction/Damage/Vandalism(器物損壊)
• Drug/Narcotic Offenses(薬物犯罪)
• Embezzlement(横領)
• Extortion/Blackmail(恐喝)
• Fraud(詐欺)
• Gambling(賭博)
• Homicide(殺人)
• Human Trafficking(人身取引)
• Kidnapping/Abduction(誘拐)
など、多岐にわたる犯罪が含まれています
まとめ
• 国連報告では、複数の犯罪類型(殺人、腐敗、人身取引など)を分析対象としていますが、明確な分類数は提示されていません。
• 日本の警察統計では、刑法犯を6種類に分類し、特別法犯は別枠で扱われています。
• アメリカのNIBRSでは、Group Aとして多数の犯罪カテゴリ(15種類以上)を詳細に分類しています。
