恒星でも惑星でも衛星でも 自転が横回転と縦回転を同時に行っている星は確認されているか。いわゆる メビウス回転のことで。もしくは恒星に対して 縦回転で回っている星は確認されているか。

🪐 ご質問の要点

• 自転が「横回転」と「縦回転」を同時に行う天体(メビウス回転)は存在するか?

• 恒星に対して「縦回転」(自転軸が公転面に垂直)の天体は確認されているか?


1. メビウス回転(横回転+縦回転)の天体について

🌀 現状の天文学的知見

• 「メビウス回転」とは、自転軸が時間とともに大きく傾き、横回転(通常の自転)と縦回転(自転軸が公転面に対して90度)を同時に行うような特殊な回転運動を指していると解釈します。

• 現在、恒星・惑星・衛星でこのような「メビウス回転」をしている天体は確認されていません。

• 天体の自転軸は歳差運動(コマの首振りのような動き)や章動(小さな揺れ)はしますが、「自転軸自体が大きく回転してメビウス状になる」例は観測されていません。

• 物理的にも、天体の慣性モーメントや角運動量保存則のため、自転軸が極端に回転することは非常に稀です。


2. 恒星に対して「縦回転」(自転軸が公転面に垂直)の天体

🧭 実例と理論

• 天王星(Uranus)が最も有名な例です。

• 天王星の自転軸は公転面に対して約98度傾いており、「ほぼ横倒し」で自転しています。

• これは「縦回転」とも表現できます(自転軸が公転面にほぼ寝ている)。

• その他の天体では、ここまで極端に自転軸が傾いている例はほとんどありません。

• 人工衛星や小惑星の中には自転軸が大きく傾いているものもありますが、「メビウス回転」ほど複雑な運動は確認されていません。


📝 まとめ

• メビウス回転(横回転+縦回転を同時に行う天体)は未確認。

• 自転軸が公転面に対してほぼ垂直(縦回転)な天体としては天王星が有名。

• 自転軸の歳差や章動はあるが、メビウス状の回転は物理的にも極めて稀。