耳が8000Hzを聞き取れない場合の意味
• 高音域の感度低下
人間の聴覚は通常20Hz〜20,000Hzの範囲をカバーしますが、加齢や騒音曝露などにより高音域（特に8000Hz以上）から感度が低下することがあります。これは「高音域難聴」と呼ばれ、加齢性難聴（プレスバイカスィス）などでよく見られます
• 難聴の程度
難聴の程度は純音聴力検査（オージオグラム）で評価され、以下のように分類されます：
• 軽度：25–45dB
• 中等度：45–65dB
• 重度：65–85dB
• 深刻（高度）：85dB以上
もし8000Hzで反応がなかった場合、その閾値（聞こえる最小音圧レベル）が検査機器の上限を超えている可能性があります。
考えられる原因
• 加齢性変化
年齢を重ねるにつれて高音域の聴力は低下しやすく、特に40歳以上では顕著になる傾向があります
• 騒音による影響
職業的・日常的な騒音曝露により、特に4000〜6000Hzでの聴力低下が起こりやすく、8000Hzでも影響が出ることがあります
• 検査機器や方法の限界
オンラインの簡易テストやイヤホンの特性によっては、実際には聞こえていても正確に測定できないことがあります。信頼性の高い純音聴力検査を専門医で受けることが重要です
次に取るべきステップ
1. 専門医（耳鼻咽喉科や聴覚専門医）での精密検査
純音聴力検査（オージオグラム）を受け、他の周波数帯（250Hz〜8000Hz）や両耳の比較を行うことが重要です。
2. 高音域（8000Hz以上）の拡張検査
さらに高い周波数（9000Hz〜16000Hz）まで測定可能な「拡張高音域聴力検査（EHFA）」を受けることで、より詳細な聴力状態が把握できます
3. 原因の特定と対策
加齢による変化か、騒音曝露か、あるいは他の要因かを判断し、必要に応じて保護具の使用や生活習慣の見直しを行います。
まとめ
• 8000Hzが聞こえないという結果は、高音域の聴力低下を示唆しており、加齢や騒音曝露などが原因として考えられます。
• 専門医による精密検査と、必要に応じて拡張高音域検査を受けることが推奨されます。
• 正確な診断を得た上で、適切な対策や生活改善を進めましょう。
